AIで動画をつくる前に、あなたの「好き」を伝えてみる
AIに「きれいな動画をつくって」と頼んでみる。出てきた映像は、確かにきれいです。でも、自分がつくりたかったものとは少し違う。そんな場面を想像してみてください。
夕焼けも、海も、人物もある。見栄えはいいのに、自分の作品としては何か足りない。僕は、AIを使う面白さが、自分の思いや好みを伝えながら、その違いを少しずつ埋めていくところにあると思っています。
「おいしい料理をお願いします」から、もう一歩
レストランで「おいしい料理をお願いします」とだけ伝えたら、料理人は、お店のおすすめを出してくれるかもしれません。ただ、辛い料理が好きなのか、今日は軽めに食べたいのか、ゆっくり味わいたいのかまでは伝わりません。
AIへの頼み方にも、似た部分があります。指示文は「プロンプト」と呼ばれますが、難しい呪文を覚えるというより、何をつくりたいかを言葉にして渡す、と考えると始めやすいです。
料理人の比喩は、希望を具体的に伝えるための説明です。AIが人間のように気持ちを理解しているという意味ではありません。入力した言葉や参考素材を手がかりに出力をつくるので、伝えていない好みまで正確にくみ取るとは限らないんですね。
映像にしたい気持ちを、場面に置き換える
例えば、長く温めていた物語を短い動画にしたいとします。「感動する動画」という頼み方から、少し場面を絞ってみます。
30秒の短い映像を考えたいです。主人公は、久しぶりに故郷の海へ帰ってきた人。派手な冒険ではなく、懐かしさと、少し前を向く気持ちを描きたいです。色は夕方の青と淡いオレンジ。説明のセリフは少なくして、波の音や、主人公が立ち止まる間を大切にしたいです。最初に、3つの場面の案を出してください。
まだ専門的な映像用語は使っていません。それでも、長さ、主人公、気持ち、色、音、進め方が伝わります。
いきなり完成動画を求めず、場面の案から相談するのも方法の一つです。チャットAIで構成を考え、画像生成で場面を確かめ、動画生成や編集につなぐ。どの工程まで一つのツールでできるかは、使うサービスによって違います。チャットに文章を入力しただけで、必ず映像ファイルが完成するわけではありません。
好みは、見直す言葉にもなる
案が出てきたら、「もっと良くして」から一歩進んで、気になった部分を伝えてみます。
「主人公が笑う場面は、まだ早い気がする。最初は少し緊張していて、最後に表情が和らぐ流れにしたい」
「夕焼けが鮮やかすぎるので、静かな青を残したい」
正解を当てるというより、自分が見たい映像へ近づけていく作業です。試してみて初めて、自分の好みがはっきりすることもあると思います。
もちろん、言葉にした希望が毎回そのまま映像になるとは限りません。人物の顔や手の動きが変わる、場面のつながりが不自然になる、といったこともあります。生成した素材を見直し、使う場面を選び、必要なら構成や編集を変える。作品を仕上げるには、そんな判断も関わってきます。
技術の名前を全部覚える前でも、「誰に見てもらいたいか」「どんな気持ちを残したいか」は考えられます。最初は、短い一場面でもいい。自分の思いを伝えて、出てきた案に自分の言葉で返してみる。やり取りを重ねる時間も、創作の一部です。
自分の作品を、学びながら育てたい方へ
構成から映像、音、編集までをつなげて学びたい方には、ワールドブルーAIスタジオのAI動画クリエイター養成講座をご案内しています。マンツーマンで、自分がつくりたい作品を題材に制作を進める講座です。使うツールだけでなく、場面をどう組み立て、一本の作品へまとめるかも学んでいきます。
学ぶ目的ではなく、思い描いている映像の制作を依頼したい方は、動画制作の専門サイトTomiCreationをご覧ください。自分で学んでつくるか、制作を相談するか。目的に合う入口を選んでいただければと思います。
今日のAIニュース:前日の発表を確認
Googleは公式記事で、Gemini Liveの「Guided Vision」を発表しました。公式ページの表記は2026年10月1日で、公開時刻を日本時間に直すと10月2日午前1時です。カメラで映した周囲について、音声の説明や、カメラの向きを調整する声かけを受けられる機能です。視覚障害や見えにくさのある方々とともに開発されています。
公式案内では、Gemini Liveに対応する地域・言語のAndroid 9以降が対象です。AIとやり取りする方法が、文字だけでなくカメラと声にも広がっている例として知っておくとよさそうです。ただし、間違うことがあり、移動の案内や障害物の検知、白杖の代わりには使えません。
公式情報:Guided Vision in Gemini Live: built for accessibility
※2026年10月3日(日本時間)公開。Google公式記事の公開は10月2日午前1時(日本時間)です。公開直前に公式情報を再確認し、本日の新発表としては扱っていません。
WordPress運営をもっと軽く
AIで記事作成・画像管理・予約投稿を効率化しませんか?
現在のWordPress環境を確認しながら、必要な範囲だけを丁寧に自動化します。個人ブログから法人サイト、サーバー管理までご相談いただけます。
WordPress AI自動化サービスを見る