AIで紹介文を書くなら、最初の一文は自分の言葉から
AIで紹介文を書くと、読みやすいのに自分の言葉から遠く感じることがあります。最初に自分の一文を渡し、視点と事実を保ちながら文章を整える方法を紹介します。
AIに作品の紹介文を頼むと、読みやすい文章がすぐに出てきます。ところが、「心温まる世界へようこそ」「日常に彩りを届けます」と並ぶと、何となく自分の言葉から遠く感じる場合があります。
丁寧で、間違ってもいない。でも、誰の作品にも付けられそうな文章になっている。そんなとき、僕から提案したいのは、AIへ頼む前に、自分で短い一文を書いておく方法です。整った文章でなくても構いません。作品のどこを見てほしいか、自分の言葉を一つ渡します。
「自分らしく」の中身を、短い言葉で渡す
例えば、散歩で見つけた小さなものを描いた、架空のイラスト作品集を考えます。紹介文を書く人が、次のように話したとします。
「遠くへ行かなくても、足元に面白いものはある。」
落ち葉の形や、石のすき間から伸びる草。作品を見た人に、身近な場所を少し違う目で眺めてほしい。そんな意図があるなら、短い一文は、紹介文の方向を決める材料になります。
「自分らしい文章にしてください」だけでは、AIには手がかりが足りません。「親しみやすく」「柔らかく」という雰囲気に加えて、何に注目している人なのかが伝わると、書く内容を絞れます。
最初の一文をうまく書こうとして、手が止まる必要はありません。「作品を見て、何に気づいてもらえたらうれしいか」を、話すように書いてみます。「花の名前を知らなくても、形を眺めるのは楽しい」でもいい。立派な理念より、実際に言いたいことが入っているほうが、紹介文の出発点になります。
AIに任せる範囲も、一緒に伝える
文章を渡すときは、「何を残すか」と「どこを手伝ってほしいか」を分けます。先ほどの架空の作品集なら、例えば次のように頼めます。
散歩で見つけた落ち葉や草、小石を描いたイラスト作品集の紹介文を、200字程度で書いてください。読者は、絵を見ることが好きな一般の方です。「遠くへ行かなくても、足元に面白いものはある。」という一文を、そのまま使ってください。身近なものを眺める楽しさが伝わるように、前後の文章を整えてください。受賞歴、制作年数、販売実績、作者の体験は追加しないでください。説明に必要な情報が足りなければ、書き足さずに質問してください。
一文は自分で選び、前後のつながりをAIに手伝ってもらう。文章を全部書けるようになってから使う必要も、全部任せる必要もありません。
残したい言葉がまだ曖昧なら、短いメモを二、三行渡して、「紹介文を書く前に、中心にできそうな一文を2案出してください」と頼む方法もあります。選んだ案が、自分の言いたかったことに合っているかは確認します。
語尾だけでなく、見る場所を残す
自分らしい文章というと、「です・ます調にする」「少しくだけた言い方にする」といった調整を思い浮かべるかもしれません。語尾や文の長さも、読み心地に関わります。
ただ、同じ落ち葉を見ても、色に惹かれる人、虫食いの形を面白がる人、季節の移り変わりを感じる人がいます。どこに目が止まったのかによって、紹介したい作品の姿も変わります。
AIが整えた文章を読むときは、「自分が見てほしかった場所が残っているか」を確かめてみてください。足元の小さな発見を伝えたかったのに、「壮大な自然の美しさ」という話になっていたら、文章はきれいでも、視点がずれています。
そんな場合は、「大自然という言葉は使わず、いつもの道で見つかるものに話を戻してください」と伝えられます。修正する理由が言葉になると、単に好みに合わないと伝えるより、相談する内容が具体的になります。
作者の事実は、最後に自分で確かめる
もう一つ見たいのは、文章に知らない事実が増えていないかです。
「幼い頃から自然を愛し」「長年描き続けてきた」といった表現は、紹介文として自然に読めても、本人が伝えていないなら使えません。AIに追加しないよう頼んでも、確認は必要です。
自分の過去の文章を参考に渡す場合も、公開してよい短い部分を選びます。メールや日記を丸ごと渡さなくても、言葉の選び方や見てほしい点は共有できます。相手の名前や私的な相談内容を、文体の見本に混ぜないようにしましょう。
完成した紹介文を声に出して読むと、自分なら言わない表現に気づく場合があります。読みやすさに加えて、「作品について、実際にそう説明したいか」まで確かめてから使います。
自分の文章で、AIへの頼み方を試したい方へ
ワールドブルーAIスタジオのAI個人レッスンでは、文章作成やプロンプト改善など、目的に合わせた使い方をマンツーマンで相談できます。紹介文や発信の文章を題材に、自分の言葉をどう渡すか、どこまでAIに任せるかを一緒に整理します。
AI活用メモ:共通の書き方は、カスタム指示へ
ChatGPTには、回答で考慮してほしい好みを設定できる「カスタム指示」があります。「説明はです・ます調で」「専門用語には短い説明を添える」など、普段から共通して使いたい条件をまとめる用途に使えます。
作品ごとの題材や残したい一文は、その都度の会話で伝えると区別しやすくなります。設定しても希望どおりになるとは限らないので、仕上がりは確認してください。機能の詳細はOpenAI公式ヘルプをご覧ください。
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