絵本のセリフが説明ばかりになったら、主人公の口ぐせをAIと考える
主人公の性格を具体的な行動にしてAIへ伝える。慎重なハリネズミを例に、絵本らしい短いセリフと口ぐせを考える方法です。
絵本の主人公に、何をしゃべってもらうか。「やさしいハリネズミのお話を書いて」とAIに頼んだら、セリフまで立派な説明になってしまった。そんな場面を考えてみます。
「私は友だちを助けることが大切だと思います」。意味は伝わります。でも、小さなハリネズミが水たまりの前で話している姿は、少し浮かびにくいかもしれません。
セリフを直すときは、伝えたい教訓に加えて、主人公が何を気にして、どんな順番で行動するのかをAIへ渡してみます。キャラクターの設定が、言葉を選ぶ手がかりになります。
「慎重な子」を、目に見える行動へ
例えば、主人公は慎重だけれど、友だちのそばには行きたい子。水たまりを渡る前に、足元の石が動かないか確かめます。渡りたい気持ちはあるので、ずっと岸に座っているわけでもありません。
性格を「慎重」と一語で伝えるだけでは、怖がって泣く場面にも、長く考え込む場面にも広がります。「石をつついてから、一歩だけ進む」と書くと、今回の主人公がどんな慎重さを持っているのかを絞れます。
料理を注文するときの「やさしい味」と似ています。薄味なのか、辛くないのか、温かいスープなのか。作る側へ具体的な希望を足すと、同じ言葉の受け取り方をすり合わせやすくなります。AIへの指示も、性格の名前に行動を添えるところから始められます。ただし、AIが人間のように気持ちを理解すると保証する話ではありません。生成する文章の条件を具体的にする工夫です。
一言だけ、候補を出してもらう
物語を丸ごと書き直す前に、水たまりの前のセリフだけを相談します。入力例を用意しました。自分の主人公に合わせて、性格や場面を入れ替えて使えます。
幼い子どもに読み聞かせる絵本のセリフを考えてください。主人公は慎重なハリネズミです。友だちのそばへ行きたいけれど、水たまりを渡る前に足元の石を確かめます。気持ちを長く説明せず、目の前の石や足元に触れる短い一言を3案ください。難しい言葉や教訓は入れません。場面の続きや結末は、まだ書かないでください。
候補としては、例えば「ちょっと、つついてみるね」「この石、ぐらぐらしないかな」「一歩だけ。そっとね」といった方向が考えられます。いずれも記事用に作った例で、AIが同じ文を返すという意味ではありません。
「ちょっと、つついてみるね」は動作が見えます。「この石、ぐらぐらしないかな」は気にしている対象が分かります。「一歩だけ。そっとね」は自分に声をかけているようにも聞こえます。どの言葉が合うかは、隣に友だちがいるのか、一人でつぶやくのかによっても変わります。
口ぐせを決めても、毎回は言わせない
気に入った「ちょっと」を口ぐせにするなら、出番も決めておきます。何かを確かめるときには使うけれど、あいさつや驚いた場面には無理に入れない。すべてのセリフが同じ始まりになると、主人公の気持ちの変化が見えにくくなります。
「いつも慎重なのに、友だちが困ったときは先に声が出る」という場面があってもよいわけです。自分が描きたい優しさが、説明の文より行動に表れる場合があります。
最後は、挿絵を見ながら声に出して読みます。絵の中で足元を確かめているなら、セリフでも長く動作を説明する必要はなさそうです。逆に、言葉を削りすぎて誰が何をしたいのか分からなくなったら、短い一文を戻します。AIの候補を採用する前に、絵と言葉を一緒に見る時間を挟んでください。
残しておく設定メモは、「慎重。石を確かめてから進む。確かめるときに『ちょっと』と言う。友だちのそばへ行きたい」の数行でも十分です。次の場面を相談するときには、そのメモも一緒に渡します。サービスの記憶機能だけに任せず、今回使ってほしい設定を明示しておくためです。
主人公の言葉を、絵本のページへ
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今日のAIニュース:Kreaのチーム向け利用設定
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